食事の面から考えるロコモ予防

ロコモを予防して健康寿命を伸ばすためには、食事内容も多く関係します。食事は人の体を作る大切な要素であり、偏食や栄養不足などが続くと体に悪い影響を及ぼすようになります。
ロコモに陥る原因には、肥満体型に加えてやせすぎ体型も挙げられます。筋肉の衰えや筋力不足はロコモに陥る原因の一つで、そこには体型も影響してくるのです。

肥満体型の場合、下半身の特に足腰に負担がかかります。体重の重さから運動が億劫になり、膝や腰を痛める人も少なくありません。
そして、やせすぎ体型の場合はエネルギー不足から筋力低下に陥り、運動器に不調を来すようになります。このように、体型からロコモにつながる可能性があるため、食事で体型をコントロールすることも大切です。

たんぱく質や炭水化物、脂質などはエネルギー源になり、筋肉を作るために大切な役割を果たします。エネルギーが不足すると、筋肉がつかなくなります。
そして、カルシウムやビタミンDなどは骨を作るために重要な栄養素です。これらの栄養素が不足すると丈夫な骨を作れなくなり、骨粗鬆症につながることがあります。

栄養バランスを重視して食事をとるためには、できるだけ多くの食材を取り入れることが大切です。魚、肉、卵、野菜、卵、海藻、豆類、果物、乳製品など、さまざまな食材をまんべんなくとりましょう。
食事は毎日朝・昼・晩の3食をしっかり食べることも大切です。エネルギーの推定摂取量は年代ごとに差がありますが、30代~40代では2050kcal、50代~60代では1950kcalほどが理想とされています。年代が上がるにつれて少しずつkcalが減っていくというイメージです。