ロコモ予防に役立つ運動

ロコモになりやすいのは、運動器に障害のある人です。さらに、男女別で見ると女性の方がロコモの状態に結びつきやすいというデータもあります。
女性は男性と比較した場合、筋力が少ない傾向です。また、骨粗鬆症の割合も女性に多いといわれています。これらの筋力や骨などは、ロコモに大きく関係するのです。

ロコモになる原因は、運動器にあるといわれています。筋力や骨などの運動器の状態が悪くなるにつれて、立ったり歩いたりという日常生活上の動作が困難になっていきます。この状態が長引くほど、ロコモに近づいてしまいます。

運動器の状態を落とさず、できるだけ長く維持するためには、日頃の運動習慣が鍵になります。アスリート並みの運動をする必要はなく、日常的に無理なく続けられる程度の運動です。
運動の一環でジョギングを続けている人もいますが、膝の痛みを訴える人も少なくありません。ジョギングも男性より女性の方が膝の痛みを訴えやすい傾向にあり、少しでも異常を感じたら無理して続けないことが大切です。また、早めに整形外科を受診することも大切です。

高齢になっても運動器を維持するためにできる運動は、片足立ちやスクワットなどが推奨されています。片足立ちではバランス感覚を鍛えることができ、スクワットは下肢の筋力アップに役立ちます。
ウォーキングも散歩がてら気軽に取り入れられるのでおすすめです。いずれも自己流で行うと思わぬ事故やケガの原因になりかねないため、かかりつけ医や整形外科で相談してから始めると安心です。